「ほらよ。」 そうして、キリンのスコップを私に差し出した。 「あ、ありがとう…」 私はまだビックリしてて、それだけしか返せなかった。 「…毎日砂場でばっかり遊んで。砂場ってそんなに楽しいか?」 男の子はそう言って、私の目を見つめてきた。