病院のエレベーターの中、乗っているのは俺たち2人だけだった。 いつの間にか手はほどけて、俺は隣に並んでる小さな小雪を上から見下ろした。 「…髪」 俺はキレイに編み込みされた小雪の髪を見て思わず呟いた。 「え?…あ、これね!彩おねーちゃんがしてくれたの!自分でこうゆうの出来ないから嬉しくって!」 俺を見上げながら、小雪は無邪気に微笑んだ。 …そんなに無邪気に笑いかけるなよ。 俺は自分の顔が赤くなりそうになるのを感じて、慌てて顔を背けた。 …こんな顔、小雪にも壮太にも見られたくない。