「ぉ!隣、柳瀬じゃん!
  よろしくな!」


「あ、うん!」


隣は学年1の人気者

サノ ナオキ
''佐野 尚輝''

だった


まぁでもあたしには関係ないやー

男子とそんな喋んないし♪



いや、喋りたくないわけじゃないんだよ?





なんか…男子との接し方が分からない。









「ねーねー消しゴムかしてー」

「教科書忘れたーみしてー」

「昨日のテレビみたー?」


席替えした日からずーっと喋ってくる



あたしなんかに構ってなにがたのしいのやら…



それをハルに話すと

「えー!愛いいなー♡
 
 愛、佐野君のこと好きでしょ~♪」


『それ、いつの話よ…

   幼稚園の時にバレンタインあげたくらいじゃん!


   しかもハルだってあげてたよねー?』


「あはは~
 そーだっけ~?

 でも、愛はあれ以来本命あげてないでしょ~

 だからそうなのかなーって♪」



『も~!

 そんなわけないでしょ!』


確かに幼稚園の頃は好きだった


でもそんなのとっくの前のことだもん!


なわけないない!



「愛~!
 もしかしたら佐野君が愛の男子苦手なおしてくれるかもよー!

 頑張れ☆」



はぁ…

他人事だと思って…









でも、頑張ってみようかな