朝の時間




え?

いるんだ…


「あ、じゃあ俺降りるな」

「うん、ばいばい…」

そう言って拓人くんは降りた。

いたんだ、好きな人。

そんなのもう無理じゃん。

…もう、諦めないといけないの?

なにも伝えずに?

「ふぇ… 拓人くん…」