「じゃあな、茉莉」 「うん、またね」 そう言って拓人くんは降りていった。 拓人くんとしゃべって、知ったことは たくさんあった。 拓人くんは、私と通ってる高校と一駅 しか違わない高校に通ってること。 拓人くんは世界史が苦手なこと。 拓人くんは… 彼女がいないこと。