「あの、待ってください!」 そう言って私はその人の制服のシャツを かるく引っ張った。 「あれ、なんでここにいんの?」 「あの、さっきはありがとうございまし た!」 「…わざわざ、それを言いにきたの?」 「はい。 あの、本当にありがとうございました! 助かりました!」