「あの、陸上部のみなさんでしょうか」 集団の中に辿り着くと、先輩と思しき女の人へ真心が話しかけた。 「そうだよ。新入部生?」 「はい。小宮真心と」 「高瀬涼風といいます」 真心の言葉を引き継ぐ形で自己紹介をした。 「先生から聞いてるよ。部長の森本里奈(もりもと りな)です。早速来てくれてうれしいな。よろしくね」 「涼風!?」 森本先輩の後ろから、驚いた声で名前が呼ばれた。 わたしは声の主の方に満面の笑みを向けると思いっきり手を振った。 「お姉ちゃ――ん!!」