「成林先輩! おはようございます!」 驚くオレをよそに、彼女達は声をそろえ、一斉に頭を下げる。 おはようとか言われても……。 顔に見覚えはなかった。 うちの中学の制服だし、オレのこと「先輩」とか呼んでるところを見ると。 つまり、後輩なんだろうけど。 1年? 2年? うーん。よくわからん。 「えーと……何?」 とりあえず門の外に出なきゃならないわけで。 オレは彼女達に近づく。