最近、風紀がみだれてます (エピソード☆ゼロ)


そして横歩きで進んで、彼女のすぐそばまでたどり着く。

オレの身長は175センチ。

彼女よりだいぶ背の高いオレの手は、簡単に木の枝に届いた。


「はい」


枝からとった布を手渡すと、彼女はとまどいながらも、オレを見つめてくる。

肌の色が白くて、頬と唇がピンク色で。

クリっとした黒目がちな目が印象的だった。

多分、一般的に言って、男ウケ良さそうなタイプ。


「あ……ありがとう」

ペコっとおじぎ。

って、こんなとこで体勢変えるなっつーの。

案の定、バランスを崩し、彼女の体はグラリと揺れた。


「きゃああああ。落ちる」