そして横歩きで進んで、彼女のすぐそばまでたどり着く。
オレの身長は175センチ。
彼女よりだいぶ背の高いオレの手は、簡単に木の枝に届いた。
「はい」
枝からとった布を手渡すと、彼女はとまどいながらも、オレを見つめてくる。
肌の色が白くて、頬と唇がピンク色で。
クリっとした黒目がちな目が印象的だった。
多分、一般的に言って、男ウケ良さそうなタイプ。
「あ……ありがとう」
ペコっとおじぎ。
って、こんなとこで体勢変えるなっつーの。
案の定、バランスを崩し、彼女の体はグラリと揺れた。
「きゃああああ。落ちる」


