affection


そのまま立て続けに仕事をこなし、帰ったのは結局朝方。


何回も浴びたはずのシャワーをあたしはまた浴びた。


「あんたなんか産むんじゃなかった」

頭の中でまた同じ声がした。


あたしは誰にも望まれる事なく、こうして生きていく。


女としての武器さえあれば、生きていける。


例え誰かを傷つけても、あたしには関係ない。


もう泣く事も心から笑う事も二度とないだろう。

濡れた髪も乾かさず、薬を飲みベッドに倒れ込んだ。