王子様と眠り姫

「だから、そのお願いはきけない。ごめんね？」


とびきりのスマイルをみせながら、豹先輩が女の子達に言う。


それをみて、赤くなりながら頷くみんな。




さ……流石です！！








……ん？


でも、先輩なんだか

いつもと口調がちがう……？



いつもよりも、いかにも"王子様"って感じ。






しがも、みんなに笑顔なんか振りまいてる。


そんなにふりまかなくたっていいのに…。








「……な！…めな！」



あの笑顔がかっこいいのは事実だけど…



「姫那っ！！！！！」





「えっ！？」



鮎夏の声にハッとする。