王子様と眠り姫





「は……?やばい奴って何がです「あー。たまに、大丈夫じゃないときもありますねぇ」


質問しようとしたあたしの話を遮って、鮎夏がわけの分からないことを答える。



「そっか……」



でも、先輩は何故か納得したような顔になって。



意味が分からなくて混乱してるあたし。




「気ぃつけろよ」



そして、あたしの頭に手を置いて、ポンポンとする。


そして、あたしの目をじっと見つめて


「何かあったら俺のこと頼れよ。俺が守ってやるから」


なんてこと言うから。




なんだか、豹先輩の瞳に吸い込まそうな気がして。


妙に胸がぎゅっとなって。






あたし、病気なのかな……