王子様と眠り姫




ひと通り話し終わると、鮎夏は昨日と同じニヤニヤ笑いを始めた。



「なるほどね〜。姫那、多分それ、夢じゃないよ」



「え⁈ なんで…?」



「うーん。何でって言われても……。


とにかく姫那、あんたは可愛すぎるんだから色々と気をつけなよ?」




いきなりの鮎夏からの言葉に、一瞬体が固まる。



あたしが、可愛い……?



「あはっ!あはははははは!!!

鮎夏、あたしなんかが可愛かったら、世界が滅亡しちゃうから!あひははは」



「うわー…姫那、あんた今、世界中の女性を敵に回したよ……」




いやいや。完全に鮎夏のほうが綺麗だし、美人ですから!