商店の奥にある、ふすまを開けると
すぐにそこは保おじちゃんの家の居間だった。


畳のいい臭いがする和室で、真ん中に昔ながらの木の丸いちゃぶ台があった。


「はい、りんごジュース。」


保おじちゃんはいつもこのジュースを用意してくれた。


自然と居心地が良くて…
良すぎて私は毎日の様に入り浸っていた。







毎日のようにおじちゃんの家にいたから、ある日母が怒った。


そしてその後、おじちゃんに謝りに言った。



「いいんです。いいんです。いやぁ、私も一人暮らしなものですから、あーちゃんが側にいてくれて、私も嬉しいんですよ。」



おじちゃんはそうやって、にっこりと笑いながら言った。