お店が閉まる頃、 「保おじちゃん。私、家に帰りたくない。」 そうやって、いつもおじちゃんに甘えた。 「そうかぁ。じゃあ、お母さんが家に帰るまでうちでジュース飲んでいくか。」 そうやって、いつものようにタレ目をくしゃっとして笑ってくれた。 えこひいきになるから、他の子には内緒だよ、と言ってお店の奥に続いてるおじちゃんの家にこっそりと上がっていた。