お通夜も、お葬式も 私の頭は今の状況についていけず、その場にいるだけで精一杯だった。 遺影の保おじちゃんは、いつもみたいにタレ目をくしゃっとして笑っていた。 出棺の時、棺に花を入れるときに初めて死んだ保おじちゃんの顔をみた。 綺麗な顔で、すぐにでも目をさまして起き上がってくれそうな気がした。 「さようなら」 同じようにお花を入れながら言った誰かの言葉に私はやっと、おじちゃんとの別れを実感した。