おじちゃんの言葉は薬だ。 私の中に入ってきてスーっと 溶けていった。 私の中にあった、タカ君に対する執着もスーっと溶けていくのも感じた。 …ほどなくして、私はタカと別れた。 向こうからの別れ話をすんなりと受け入れられた自分がいた。 その次の日にはタカには新しい彼女が出来ていた。 保おじちゃんは、困ったように笑って 「新しい彼女も泣くような恋愛にならなければいいけどなぁ…」 と、呟いていた。