やがてHRが終わって




休み時間に入った




「ぶっちゃけ、日下野くんかっこよくない?」



女の子は日下野くんの話で持ちきり





私もちょっと気になる




なんて思っていたら




((ドンッ



誰かにぶつかった



「ごめんなさ・・「都姫(みやび)?」




鼓膜を揺らしたのは




日下野くんの爽やかな声で




「え?」



びっくりした





初めて会ったのに?



「あ、ごめん・・人違い」





「人違い?」




「知り合いにあまりにも似てたから」



日下野くんが目を伏せた




「そう」




「都姫と同じセミロングの黒髪が似てたんだ、」




そう言って



男の子達のところへ




帰っていった日下野くん




“同じ”この言葉に




後から苦しめられることを




まだ、知らない