僕のアメ♪

男たちに無理矢理立たされて、車まで歩かされる。

「……」

私が諦めたとき…

ドンッ!!

目の前の男が、鈍い音を立てて倒れた。

「!?」

私は驚いて目を見開いた。

「テメーら…何そいつ泣かしてんだよ!!」

私の目の前に愛斗がいた。

愛斗は男たちを本気で睨んでいた。

眉を顰めて、眼は瞳孔が開いていた。

「…ぁ…愛斗」

私は震える声で、泣きながら名を呼んだ。

「何だテメー!!」

男たちは少しビビっていたが、たかが高校生に負けるまいと愛斗を狙って突っ込んだ。

「!?」

しかし、

刹那―――。

愛斗は男たちの攻撃を軽くかわし、腹を蹴り、頭部を殴り、急所を狙っていって、一発で倒していった。

瞬殺だった…。

ほんの数秒で、4人の男たちは地面に倒れてうな垂れていた。

「……」

私はあまりの出来事に、言葉が出なかった。

「美桜ちゃん…?」

愛斗は私にゆっくり近づいてきて、苦しそうに笑った。

「…愛斗…」

愛斗の顔を見た瞬間、安心したのか私は目の前が真っ暗になって倒れそうになった。

「…大丈夫か!?;」

そんな私の体を支える愛斗。

「…う、うん。大丈夫」

私は力を振り絞って立ち、愛斗に笑って見せた。

こんなときでも演技が上手い自分が、私は嫌いだ。

「……」

でも、それに気付いたのか、愛斗は急に私を抱きしめた。

「///!?;;」

私は動揺したが、ゆっくり愛斗の背中に手を伸ばした。

人の温もりに触れたのは…何年ぶりだろう…。