僕のアメ♪

―公園―

「いいです…」

私は男から目をそらした。

「いいじゃーん。遊ぼうよー」

男はしつこく私に絡んできて、家に帰してくれなかった。

それどころか、私の腕を掴んできたのだ。

まぢで死ね…と思ったのは内緒←

「放してください!!私、暇じゃないんで」

「…いいから来いっつってんだろ!!」

男は急に怒鳴って、私の頬を叩いた。

「イタッ…」

私は地面に尻餅ついて、頬を押さえた。

そして、恐怖に襲われた。

怖い…怖い…怖い…。

「……っ」

手が震える。

何でいつもこうなるんだろ…。

私の頬に、涙が伝った。

「ほら。あそこで俺の仲間も待ってるからさ」

男は笑いながらそう言って、公園の外の黒い車を指差す。

「…ぃ…ゃ…」

「??」

「嫌だ!!」

嫌いだ嫌いだ、こんな世界…!!

また男に腕を掴まれても、私は必死で足掻いた。

この世界に何度失望しても、まだ望みは捨てていなかったみたいだ。

見えない光を夢見て必死に足掻いてた頃を思い出すように、手探りで無造作に遠くを見つめて手を伸ばす。

そして、私は誰かに届くように声を上げた。

「誰か助けて!!」