僕のアメ♪

こうなってしまった今では、学校へ行く意味も何もない。


また…あの頃に戻るのかな……。


帰ろうとカバン片手に教室の外へ向かう。

「愛斗!」

蓮太は大声で呼び止めた。

「ウソついてる。ダメだよ?ちゃんと伝えなきゃ…。一人で我慢しても、相手には伝わらないんだからね。向こうも…傷ついてるかもしれないよ」

蓮太は少し憂いの含んだ目で愛斗を見つめる。

「…レン…」

愛斗は目を瞬かせて呟いた後、

「ありがとな!!俺ちょっと行ってくる」

と駆け足で、振り返りざま笑顔で言った。