僕のアメ♪

―《小学校》―

やっぱり、入学しても一人だった。

話しかけられても、人から期待されるような言葉で返すことは出来なかった。

「私のこと見てるんですけど~キモイ~」

「ばい菌が移る」

影でコソコソ言っていたのを、私は知っている。

それでも、少しずつ…少しずつ友達が出来て行った。

私は自分で成長したと思えた。

友達とはいいものだと知った。

一緒にいて楽しいし、何より楽しい事は二倍・悲しい事は半分できたから。

なのに…

「一緒に遊びたくない」

一番信用していた親友が、影で言っているのを聞いてしまった…。

それから、人間不信になった。

やっぱり、私には友達なんて要らない。

友達なんて、そんなクダラナイものは欲しくない。

どんなに大切に思ってたって、相手もそうとは限らない。

手の平で大事に抱えていても、その隙間から落ちる光を止めることは出来ない。

こっちが信じても、裏切られるなら傷つけられるなら…誰も信じなければいいんだ。