―公園―

「……」

私はベンチで横たわって、ボーっと空を眺めていた。

『ねぇねぇ、』

頭の中から響いてくる幼い女の子の声…。

私は空を見上げたまま、瞼を閉じた。


【私わ…いつも1人だった】


小さい頃から…

『ねぇねぇ、コレ…どう思う?』

「べつに…」

『……そっか…』

みんなが楽しそうに話す会話も、

『ねぇ、このゲーム一緒にやろうよ♪面白いからさ』

「いい」

人気のゲームも、

…ザワザワ…

「……」

どれも…


―――違うんだよ?―――


私には当てはまらなかっただけなんだ。

私には、楽しいと思えなかった。…ただ、それだけ。

それだけなのに…自分だけが取り残されたみたいだった。

自分だけが、みんなと別の世界に居るみたいだった。

「……」

独り立ち尽くす、闇の中…。

幼い私は、パジャマ姿で人形片手に立ち尽くす。

だから、独りにならないように…

『ねぇ!一緒に遊ぼう?』

「うん^^」

何でも笑って誤魔化して来た。


【不器用で、自分の気持ちを見失った私はずっと…

きっと、今もまだ―――別の世界に居るんだ―――

1人…あの時のままで…】