僕のアメ♪

「大丈夫?」

私が顔を覗き込むと、蓮太は笑って

「大丈夫!」

と、ひょいっと立ち上がった。

「たく…心配させんな」

愛斗は安堵の溜息をついた。

「でも…腹殴られたんじゃ…」

私は目を丸くしていた。

「あぁ。片手で受け止めたよ」

「えぇ!?;」

私は本気で驚いた。

あの、大人の真剣な蹴りを片手で受け止めてたとは…。

「オレ、イラっと来て殴ろーっと思ったら蹴られるからびっくりしたよ」

君の身体能力にびっくりだよ、私は;;←

「なぁ、早く此処から去った方がいいんじゃねーか」

翔は小声で私たちに告げる。

「そうだな」

愛斗は真剣な目で頷くと、出口へ小走りで歩き出した。

しかし、

「おらおら。どけ、警察のお通りだ」

と、目の前の出口から警察が出て来た。

「ウソでしょ…」

私は青ざめた顔で肩を沈ませた。