僕のアメ♪

本当に折ってやろうか?あぁ?!(怒)

なんて思ってないよ、決して←

「……」

私は何も言えなくなって、黙り込んだ。

金髪の男はそれをいいことに、私の肩に手を置く。

「!!?」

鳥肌が立った。

男まぢで嫌い!!(泣)

「……」

私は涙目で耐えていると、

「美桜が嫌がってるから止めなよ、おにーさん」

と蓮太が助け舟を出してくれた。

「あぁ?!何だガキ」

金髪の男は蓮太を凄い形相で睨みつけた。

「ガキじゃないよ」

蓮太は急に眉を潜めて、金髪の男を睨んだ。

蓮太は「ガキ」と呼ばれるのがあまり好きではない。

そして、私に手を出そうとした男に苛々していたのか、さっきの一言で蓮太は少し怒った。

「…弱いやつは黙ってろ!!」

金髪の男は右足を振り上げて、蓮太の腹部に一発蹴りを入れた。

蓮太は地面に倒れ込む。

周りは騒ぎ出して、私たちの周りを歩くものはいなくなった。

「レン!」

私は目を瞬かせて蓮太を見つめ、硬直する。

「!?」

こちらの様子に気がついた愛斗と翔は、やっと睨み合うのをやめた。

「さ、行こうか」

金髪の男はまた、私の方に手を置く。

「…まぢでありえない」

私はうつむいたまま呟いた。

「??」

「キモイんだけど。私、あんたみたいなやつ嫌いだから」

私は金髪の男を睨みつけながら言った。

「へぇ…」

金髪の男はニヤリと笑う。

…っと、そこに私の肩に腕を置いて顔をのぞかせる二つの顔が…

「ねぇねぇ、おにーさん。そいつら、俺の連れなんだけど」

「喧嘩なら混ぜてよ」

愛斗と翔はニヤリと笑いながら、指を鳴らす。

「ちっ」

さすがに分が悪いと思った金髪の男は静かに去って行った。

「…レン!」

私は男が去った後で、慌てて蓮太に駆け寄った。