―デパート―

私は着いてすぐにクレープ屋へ行き、クレープを頼んだ。

「く、クレープ!!」

クレープに噛り付く午後1時。

「ん~美味っ♪」

蓮太も満足そうな笑みを浮かべる。

ちなみに、私→バナナチョコ、愛斗→イチゴチョコ、蓮太→ダブルアイスバナナチョコ。

翔は甘いものが苦手なので食べなかった。その代わり、コーヒーを飲んでいた。

次はゲーセン!!

「おぉ♪」

私は感心・歓心な声を上げた。

みんな、意外にゲーム上手い!

「美桜、何か欲しいものとかあるか?」

愛斗は私を気遣う。

「いや、特には…」

私は辺りを見回して言った。

「そっか。じゃぁとりあえず奥まで見てみるか」

愛斗は笑顔でそう言うと、奥に入って行った。

私も後に続く。

「…あ」

私は何かを見つけて立ち止まった。

「ん?どうした??」

私は一人でゲームをする翔を見つけた。

翔の周りには既にギャラリーが出来ていた。

女子に人気で…もちろん、ゲームをしてる周りに女子、女子、女子。

銃を機械に向けて打つゲームで、敵はゾンビ…ホラーゲームのようだ。

「あ、翔」

愛斗は翔に近づいた。

私も後に続く。

「カッコイイ」

「だよね…声かけてみなよ」

「いやん。アンタがかけなさいよ」

女の子の声がうるさい。

でも、まあ…わからないでもない。

翔がゲームをしている格好は、正直カッコイイ。

鋭く獲物を捕らえるかのような目、クールで表情一つ変えず、ゾンビを次々倒していく。

翔が持っている青色の銃で打たれたように、女の子達は翔に吸い込まれていく。

よくゲーセンではゲームの上手い人の周りに人が集まる。

女の子の人込みは翔の周りに集まって、そんな感じになっていた。

「翔!」

愛斗は翔に声を届かせようと叫んだ。

「??」