僕のアメ♪

「あ。そういえば翔は?」

私はジュースを一口飲んで、二人に尋ねた。

「翔は午後の授業出るからいいって」

「あいつは真面目だからな」

「ふぅーん…」

私はまた飲み始めたとき…

「誰が真面目だって?」

と、後ろから聞き覚えのある声がした。

「ん!!」

私は驚いて吹き出した。

そして慌てて振り返ると、後ろには翔がいた。

「翔!?あんたどーして…」

「……」

翔は眼鏡を外しながら、面倒くさそうに頭を掻く。

「翔がサボった」

蓮太は目を丸くしていた。

「まぁ、いいんじゃね?」

愛斗は可笑しそうに笑う。

「俺もそこまで真面目じゃないってことさ」

翔は少し口を緩ませた。

「じゃあ…ほい、翔」

蓮太は翔にジュースを投げた。

「さんきゅっ」

翔はそう言ってジュースのふたを開けると、

プシュー!!

ジュースが吹き出してきた。

「(-.-#)ピクッ」

「あ…」

私は青ざめた。

愛斗は吹き出して、笑いを堪える。

蓮太は大爆笑←

「てめぇ…わざとだろ…!」

「ぁ。やべっ」

翔は怒って、蓮太を追い回した。

「…プッ」

その様子がおかしくて、私は吹き出した。

必死で逃げる蓮太だったが、最終的には捕まって、翔の拳をくらうのだった。

「イッテー(泣)」

「自業自得だ(怒)」

蓮太は涙目でタンコブを撫でる。

翔は不機嫌のまま、こちらに戻ってくる。

私と愛斗は顔を見合わせて笑った。

「ほら、さっさと行くぞ」

翔の不機嫌そうな声が私たちを呼ぶ。

「はーい」

私は翔の方へ走って向かった。

「たく…仕方ねーな」

愛斗は呆れた表情を浮かべながらも、微笑みながら蓮太を連れて翔の元へ向かうのだった。