僕のアメ♪

「友達っていいね~…落ち着く」

「…そうだな」

「同じクラスの人と、仲良くなれたよ」

「そうか…。良かったな」

愛斗は少し悲しそうに、でも嬉しそうに言った。

「でもね、一緒にいるときは楽しいんだけど、まだ上辺だけで会話も遠慮がちになって…たまに怖くなる。人が人を好きになるのは少し時間がかかるけど、嫌うのは一瞬だから。だからさ、ずっと気を引き締めてるんだけど…うん。疲れた」

愛斗たちと居ると、よけい自分を甘やかしてしまう。

私には愛斗たちがいるからいいや…とか。

愛斗たちといる方が楽しいと比べてしまう自分が嫌いになる。

「美桜なら、大丈夫だ」

「…?」

私は愛斗を見上げた。

「きっと、そいつらとも…腹わって話せる日がくるはずさ」

愛斗は私を見て、優しく微笑んだ。

「そうだよね…ありがとう」

私は嬉しくて目を手で隠して微笑んだ。

愛斗は私の笑っている口を見て、笑った。

「あぁぁぁぁぁ!!」

大きな声が近所中に響き渡った。

「ん?/??」

私は起き上がって、声がした方を見た。

「二人とも!オレを置いていくなんて酷い!!」

声の主は蓮太だった。

頬を膨らまして怒っていた。

「あぁ;;わりぃ。遅かったからさ」

愛斗は苦笑する。

「もぉ~!!ジュースあげないからね?」

蓮太は拗ねる。

「ジュース?!!」

私は食いついた。

「ジュース買ってもらいに売店に行ったら、他の人たちにも奢ってもらってさ。だから、これはその余り」

「ナイスレン!!」

私は蓮太に抱きついた。

「もう…置いていかない?」

「うん!ごめんね!!」

私は蓮太の目を見て、真面目に謝った。…ジュースの為に←

「はい」

蓮太は私にジュースを渡した。

「ありがと~!!」

「はい、愛斗も」

蓮太はもう一本のジュースを愛斗に手渡した。

「何本買って貰ったんだよ;;」

「あとニ本あるよ」

「そっか;」