「『悩みがある』って言ったら、『そろそろ心開いて相談してくれてもいいんじゃない?』って言われて
悩みを言ったら、『そんな理由だったら、部活来れるよね?』って言われて…
泣いたら、『自分に甘えとるんやない?みんな頑張ってるんだから』って言われて…
黙って聞いてたら…『カウンセリング受けたら?』って言われて…それで、長期休暇とってたんだ。
そしたらつい先日、たまたま会ってさ…『辞めるか決めた?』って言われたから
『辞める方向で考えてます』って言ったら、『OK~笑』って言われた…。今度正式に辞める」

私は段々肩を落としながら、泣きべそ掻いて言った。

「レン…。確か、美桜の顧問って松村だよな?」

「うん」

愛斗と蓮太は私を置いて、職員室の方へ向かう。

「待て待て待て!!;お願いだから落ち着いて;;」

私は必死に愛斗と蓮太の服を引っ張る。

「友達(ダチ)を傷つける奴は許さねぇ…」

「血祭りの刑」

「大丈夫大丈夫!!;傷ついてないから!ただ人間不信になっただから(゜∀゜;)どゃ」←

私は思いっきり二人の服を引っ張って、引き戻した。

「……」

二人は地面に尻餅ついて、口を尖らせて頬を膨らます。

「さ、行こう?私は大丈夫だから」

私は拗ねている二人に笑いかけた。

「……」

愛斗は何も言わずに立ち上がって、

「行くぞ」

と蓮太に手を差し出した。

「えー。大人潰しも面白そうだったのに~」

「レン、さっきから何か怖いよ;;…ほら、行こっ?」

私は苦笑しながら蓮太に手を差し出した。

「…うん!」

蓮太は私と愛斗の手を取って立ち上がった。