「愛斗!!私、愛斗を最低だとは思わない」

私は愛斗の腕を掴んで、愛斗の目をこちらに向けた。

「?!」

「だって、今こうして変わろうとしてるから。過去をいくら悔やんだって、もう元には戻せない。だから、前を向いて行こうよ。後悔ばっかしたって仕方ない。これから、頑張ればいいんだから」

「……」

愛斗は目を瞬かせて驚く。

「私、どんなに危険でも、みんなと一緒に居たい。初めてなんだぁ。こんなに楽しくて良い友達見つけたの…」

私は愛斗に少し照れた笑顔を向ける。

「…じゃあ、これから俺たちが全力でお前を守るよ」

愛斗は溜息ついて、私に笑顔を向けた。

「“俺たち”って…オレも入ってんの~?」

蓮太は少し頬を膨らませて、愛斗の首に後ろから腕を回した。

「当然w」

「ま、いいけど^^仲間だし♪」

蓮太は右腕を出して、ブレスレットを見せた。

「…そうだな」

愛斗も微笑んで、右腕を出した。

「仲間♪」

私も二人の前に右腕を出した。

「……翔は?」

蓮太が目を丸くして尋ねると、

「たく…」

翔は溜息ついた。

「仕方ないから、俺も混ざってやるよ」

翔はそう溜息ついて言うと、面倒くさそうに頭を掻きながら、左腕を出した。

「……♪」

みんなの表情が、自然と明るくなる。

みんなで笑い合って絆を深めた。。。

「美桜」

「ん?」

「ありがとな」

愛斗は嬉しそうに笑う。

「……うん^^!」

私は満面の笑みで、愛斗に答えた。