「ねぇ、」
私はリーダー的な男に話し掛けた。
何個もピアスをつけていて、髪は短いけど少しうねっていた。
ずっと眉間にしわを寄せていて、いかにも悪そうな男は私の方を見た。
「何だ?」
「あんた誰?」
「…俺は三枝木(サエキ)臣(ジン)。あいつとは、中学のとき同じクラスだった」
「ふぅーん…。で、愛斗の秘密って何?」
「……人間ってのは、2つ顔を持っている」
「??」
「本当はそんな良い人間じゃないのに、一人にならないために生きるために良い顔を作る。そして、裏と表が出来るんだ」
「…愛斗は悪い奴じゃないよ」
「奴は…天瀬は昔、誰もが恐れる極悪非道な悪だった。片っ端から喧嘩吹っかけて、年上・人数構わず一人で倒す。しかも、みな血だらけになるまで殴られていた。まさに最強な悪魔だった。そんな奴が、今は大人しく友達ごっこしてると思うか?お前は知らないんだ…奴の本当の怖さを…」
「悪魔だって、改心するよ……多分」←
「随分お人好しだな。…まあ、いいや。俺は奴を倒したいんだ」
臣は怒りに震える。
「要するに、仕返ししたいわけね。アンタ」
「奴を倒して、俺は…」
「……」
私はため息ついた。
愛斗が悪だったのは前から知っていた。
てか、あの格好だもん。誰が見たって悪だと思う。
でも、愛斗は優しいし、少し不器用だけど良い奴だと思う。
良い友達なんだ…。
私は……信じたい。
ねぇ、お願い。
早く…助けに来てよ。
私は心の中で強く願った。
信じたい。
信じたいから、何度も何度も愛斗の名を呼んだ。
目を瞑って耳を澄ましていると、小さなバイク音が聞こえた。
「??」
その音は、どんどん大きくなる。
「何だ?!」
臣達は慌てた。
すると、
ドンッ!!
と大きな音が鳴ったと同時に暗かった部屋に眩しい光が入って来た。
大きな扉が何者かの手によって破壊されたのだ。
光の先に、人影が3つ…。
私はリーダー的な男に話し掛けた。
何個もピアスをつけていて、髪は短いけど少しうねっていた。
ずっと眉間にしわを寄せていて、いかにも悪そうな男は私の方を見た。
「何だ?」
「あんた誰?」
「…俺は三枝木(サエキ)臣(ジン)。あいつとは、中学のとき同じクラスだった」
「ふぅーん…。で、愛斗の秘密って何?」
「……人間ってのは、2つ顔を持っている」
「??」
「本当はそんな良い人間じゃないのに、一人にならないために生きるために良い顔を作る。そして、裏と表が出来るんだ」
「…愛斗は悪い奴じゃないよ」
「奴は…天瀬は昔、誰もが恐れる極悪非道な悪だった。片っ端から喧嘩吹っかけて、年上・人数構わず一人で倒す。しかも、みな血だらけになるまで殴られていた。まさに最強な悪魔だった。そんな奴が、今は大人しく友達ごっこしてると思うか?お前は知らないんだ…奴の本当の怖さを…」
「悪魔だって、改心するよ……多分」←
「随分お人好しだな。…まあ、いいや。俺は奴を倒したいんだ」
臣は怒りに震える。
「要するに、仕返ししたいわけね。アンタ」
「奴を倒して、俺は…」
「……」
私はため息ついた。
愛斗が悪だったのは前から知っていた。
てか、あの格好だもん。誰が見たって悪だと思う。
でも、愛斗は優しいし、少し不器用だけど良い奴だと思う。
良い友達なんだ…。
私は……信じたい。
ねぇ、お願い。
早く…助けに来てよ。
私は心の中で強く願った。
信じたい。
信じたいから、何度も何度も愛斗の名を呼んだ。
目を瞑って耳を澄ましていると、小さなバイク音が聞こえた。
「??」
その音は、どんどん大きくなる。
「何だ?!」
臣達は慌てた。
すると、
ドンッ!!
と大きな音が鳴ったと同時に暗かった部屋に眩しい光が入って来た。
大きな扉が何者かの手によって破壊されたのだ。
光の先に、人影が3つ…。
