そして、少し歩いて着いたのが雑貨屋。

「ん~…ここにはないのかなぁ」

蓮太は辺りを見回しながら眉を潜める。

「あると思ったんだけどな…。やっぱ、あそこ限定なのか」

翔は面倒くさそうに溜息ついた。

「ねぇねぇ、何探してるの??」

「じゃあ、あそこ行こう!!」

私の問いを無視するかのように、蓮太は元気よく出発←

「何なのよ~;;」

今度は商店街。

少し古い雑貨屋に連れて行かれた。

桜龍神

「おーりゅーじん?すっげーネーミング…」

私は看板を読み上げて、いささか感心した。

「おばちゃん!これのピンク欲しいんだけど♪」

蓮太は笑顔で店に入って行って、店員の女性に自分の腕につけているブレスレットを見せた。

「あぁ、それならそこにあるよ」

店員の女性は店の奥の一角を指差した。

私たち四人はその一角に行く。

そこには、色んな色のブレスレットが置かれていた。

「これって…」

私は目を瞬かせた。

このブレスレットは、愛斗・翔・蓮太が色違いでつけているお揃いのブレスレット。

愛斗は赤。翔は水色。蓮太は黄色。

三人はこれをプレゼントするために動いてくれていたのか…。

「美桜はやっぱピンクだよね♪」

蓮太はそう言って桃色のブレスレットを取って、レジに向かう。

「え…ちょ;;買ってくれるの??」

「うん♪…ぁ。これはオレたち3人からね^^?」

蓮太は満面の笑みでそう言うと、私にブレスレットを渡した。

「あ…ありがと//」

私は少し照れくさかったけど、お礼を言った。

すると、愛斗は私のブレスレットを「貸して」と受け取って

「よしっ。これで美桜も正式に俺たちの仲間だ^^」

と、私の右手首につけてくれた。

「まったく…アンタたちの仲間になるのは大変ねw」

私が少し呆れて笑いながら言うと、二人は笑い合った。