翌日の部活に向かう為
ナホとアサミとマリナは
校門で待ち合わせを
していた。
早速マネージャーの
仕事として
大きな水筒と
救急セットを持たされた。

毎回ホームルームが遅い
ナホとアサミのクラスが
終わるのを待ち続けるが、
待ち合わせ場所には
ナホしか来なかった。


「アサミチャンは?」

「辞めたよ」

「えっ、何で!?」


アサミは誰が見ても
認める美少女で
初日の部活でも
チヤホヤされていた。
女の子なら
あんなにチヤホヤされて
喜ばない筈がない。


「知らない」


ナホは興味無いようで
その話題は終わった。

しかし納得のいかない
マリナは、
アサミのクラスに向かう。
ナホはクラスには
いなかった。


「アサミチャン、
 どうして退部したの?」

「うん、
 実はね…」


アサミは言い難そうに
顔を暗くする。


「ナホチャンが怖いの」

「えっ?」

「マリナチャンも
 気を付けてね」