「ここじゃ何なんで店に入りませんか?」
「そうですね。すみません、色々と…」
「いえ。俺の好きな店を紹介します」
辿り着いたのは海の家らしいカフェ「パラダイス」。
俺の行きつけの店だ。
「いらっしゃーい…おっ、尋じゃねぇか」
「一杯いいですか?」
「おう。…おっと、美人なお客だねぇ。どうしたんだ?」
「海岸で会ったんです」
「お邪魔します」
「いやぁ、歓迎だよ。座って座って!」
女性が来た理由を敦さんに話した。
「あっ、まだ名前言ってませんでしたよね?桜庭泉です。申し遅れてすみません」
「泉さん」
「綺麗だね〜、泉ちゃんかぁ」
「泊まる場所とか決まってるんですか?」
「それが何も考えずに出てきちゃったんです…何処かいい所知りませんか?」
「んーこの辺はホテルとかあんまり無いからなぁ」
「…なら杏の家に泊めてもらうのはどうですか?」
「おぉ!それはいいアイディアだな!」
それから杏の家に泊めさせてもらった。
そして泉さんは港町に住むことに決めたらしい。
この日を境に俺たちは仲良くなり、付き合い始めた…。

