「そうなんだぁ。僕のどこがいいんだろうね」

言い方とひとによっては、皮肉にも聞こえる言葉は彼の口からでると吐く息のように自然だった。
それに、彼にとってはその疑問は本当に疑問だったのだろう。

そんなことを思いながら彼のことを見ると彼はにこっと笑った。

…そこじゃない?このふわっとした感じ、女の子が好きそう。…私も女の子だけど。