愛ちゃんは翔一くんに愛されてるのだ



「……い、痛いよ、翔一」

それぐらいきつく
抱きしめられていた

「だめ、腕を緩めたら
愛は逃げるだろ??」

いつもより3オクターブほど
低い声が鼓膜に響いた

いつもの
私の知っている翔一とは違う

私のこと『愛』って呼んだこと
今まで何回あったかなぁ

けど、何かに傷ついた
みたいだった

「愛は俺のこと好き??」

私はいつもと違う翔一に
戸惑って頷くことで
精一杯だ