知ってたで。


お前が俺を好きなこと。
確信を得るには充分すぎる程

お前を見てきたから。



俺は
偽善者って言われて少し楽になっては
また償おうと自分勝手にトウマを困らして
きっと一生トウマの人生を奪った事を嘆くやろう。

トウマの夢を奪って

トウマの笑顔を奪って

トウマから希望を奪った事を
一生魘(うな)されながら生きていく。


だから
トウマが本気で惚れたお前に
この気持ちを打ち明ける事はできひんやろう。



でも、好きやで。





なぁ、イオリ。