もう、我慢しなくていいんだよ? お前が悪いわけじゃないんだよ? ほら、俺はハンドルだって握れるし ちゃんと笑ってるだろう? もう俺をそんなに守ろうとしなくていいのに。 好きな女を犠牲にしなくて 「いいのに。」 「…。なにがやねん(笑)」 「だからね」 「おい、あのラーメン屋絶対うまいで。いこ。」 いきなりユウの開けた窓から入り込んだ太陽の匂いのする熱い風は 冷えた車内を一瞬で変える。 この時 冷気が外へ逃げるように ユウも逃げたかったのかもしれない。 俺や 自分から。