「かんとく?」 ハッと顔を上げると 汗をキラキラさせて、二人が目を見開いて俺を見つめている。 「あ、もう取ってきたの」 「もっかい!」 半ベソをかいた慶が騒ぐ。 誇らしげにボールを持つのは良太。 「お前ら本当に」