∞ANxIeTY∞

「写真、撮ってないん?」

「…さっきからそればっかりやな」

漸く声を零した俺に
彼女は宝物でも掘り出したかのように
嬉しそうに耳を澄ます。


「写真なんか飽きたわ。仕事忙しいし。」


なるべく静かに、涙を拭う俺に
彼女は微笑んだまま耳を澄ます。

何か、何か喋らないとと
あくせく唇を滑らして涙を乾かそうとする俺も
彼女にはきっとお見通しだろう。



「だいたい撮ったって姉貴」