「あんたは小さい。 あんたには是が動かんもんにしか見えへんのやねぇ。」 彼女は静かに静かに、続ける。 「この枯山水しか見えへんあんたは小さいまま。 四季を、お天気を、背景に見えへんそんな小さい視界では あんたはどこにも行けへんわなぁ。」 首を上げ、穏やかに揺れる新緑に気が付くと 俯いて下しか見ていなかった自分が愚かで仕方なくなった。