父子家庭だった。
親父は自分でやってた工場の負債に苦しんで
苦しんで苦しんで
あまりに呆気なく
他界した。
残された俺と姉貴に残ったのは
財産放棄するしか術のない借金だらけの状況で
姉貴は高校を辞めて働いた。
まだ中学生だった俺には夢が有ったが
経済的に叶えられないと思って嘆いた。
毎日毎日、ありとあらゆる悪さを繰り返す。
親父が亡くなって、初めて
荒れていた俺を姉貴が引っ張って連れてきたのが
此処、龍安寺。
「動かん砂利見て何がおもろいねん」
とひねくれた俺を
彼女は優しく一喝する。
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