あの日


目が覚めたのは



「あたし、ユウ好きなってもてん。
大事にされへんのなんかわかっててんけどな。」



と悲しく君が笑った日だったから?

其れを吹き飛ばす風すら吹かない


熱帯夜だったから?






今年も梅雨を越えれば
じきに島国は特有の亜熱帯の夏が来る。

気怠げな
憂いを嗅ぎ付けて。