∞ANxIeTY∞

「いらん。」

「あっそ。トウマはお客さんに買わなきゃねー」

彼女が、売れっ子ホステスだった大きな要因は
きっと器量の良さで、
こうして昨日と何も変わらない[ふり]を出来る所だってそういった事だろう。

同時に俺が彼女を良く見てきた事を実感するのは
其れが[ふり]だと気付いてしまうから。


「イオリ、そんな沢山いらないでしょ。」

「え?いるやん。
会社の人に友達に友達の親にユウにトウマに、あとー」