「都筑、松雪を保健室に―――って、おい?!」

「退けろ、彷徨【かなた】」

「…っ、え?」






先生や、クラスメイト達がざわめく。
『何でいるの?』『キャーっ』などと。
様々な声が。


何、何が起きたの?

そう思った瞬間、私は空に浮く。
私は上を向くと、





「…嘘、何で…」






そこには、






「―――バカ」







一言だけそう言って、私をお姫様だっこして保健室へと向かってくれた。