起きた時のだるさは、きっと精神的なものから来ているだろう。
だるい、辛い。
けれど、学校を休むわけにはいかないから。
こんなときには、特進を選んだことを後悔する。
…なんて、甘い考えは捨てないと。
そう思ってベッドから重たい体を起こして、制服に着替える。
ズキンズキン、と頭痛がする。
―――痛い。
窓から零れる太陽の光を見るのでさえ、痛い。
こんなにメンタル弱かったかな、私。
そう思うほど、弱ってるのは、弱いってこと。
「李南、大丈夫なの?顔色、悪いわよ」
お母さんが私を見て、そう言う。
…そんなに悪いんだろうか。