『もう!ちょっとだけ撮らせてよ』 『やだね』 『じゃないと私、何のために来たのか分からなくなるんだもん』 『あるじゃん』 『え?』 『俺を見に来たんでしょ、松雪は』 そんなドヤ顔をしながら言う彼の表情は、本当に冗談を言っていた。 だから私も、あの時は本気に取らなかった。 けれど。