「今度の大会、来てくれることになったじゃない?あの日程の紙渡すのずっと忘れてたから…ちょっと待っててくれない?」

「あ、私が一緒に部室まで行くからいいよ」

「本当?!助かる!」

「環奈ちゃんも大変だね」

「そうなの!もう、毎日7時とか8時とかザラでするからさ」




『毎日毎日寝不足で、お肌が荒れてるの』という環奈ちゃん。

確かに寝不足は美容に大敵だからな。
…そりゃ、そうだろう。

環奈ちゃんならばきっとケアもちゃんとしてそうだし、ね。




「與」




環奈ちゃんに近寄ってくる男の子。




「都貴【とき】くん」

「あ、この間の…」

「あ、はい。松雪です」




『ああ、そうそう』と言う彼。
そして環奈ちゃんに『スポドリ、早く用意しろよ』と言って向こうの方に行った。




「もう!用あればコキばかり使うんだから。あたしを何だと思ってるのかしら!」




プンスカプンスカと擬音が聞こえてきそうな感じで怒る環奈ちゃん。
可愛いなあ、本当。