湊に追いつくために、頑張った。 何を頑張るって、頑張ることなんてないかもしれない。 けど、写真のアングルをいかにどうすれば綺麗に見えるか。 研究に研究を重ねて、掴んだ栄光。 「…湊……?」 「うん、―――私の、…なんて言えばいいかな。そう!大切な人なの」 「…―――へえ」 その言い方が、地雷を踏んだとは、このときの私は思いもしなかった。