「李南!」





やっぱり環奈ちゃんで。

今日もポニーテールをしていて、制服姿だった。




「わざわざクラスまでごめんね」

「ううん!あたしが用事があったんだから全然平気」

「サッカー部、おめでとう!」

「ありがとう!でね、」

「うん?」



「そのことで、お願いに来たの」






環奈ちゃんは、一枚のプリントを私に差し出し、私はそれを見る。




「…えっと」

「今回は県外なの」




どうやら、全国大会は近隣とは言えない所であるみたいで。